コカ・コーラ自動販売機

節電対策の軌跡

日本コカ・コーラ社および全国5社のボトリング会社等で構成する日本のコカ・コーラシステムは、これまで自販機の節電対策について、様々な取り組みを実施してきました。

これまで実施してきた節電対策について、その軌跡をご紹介させていただきます。

節電対策について

夏場のピーク電力削減に向けた日本のコカ・コーラとしての取り組みについて

2011年4月12日

■日本のコカ・コーラシステムは、従来より世界共通の事業指針の下、社会とともに持続的に成長してゆくことを目指しております。

■東日本大震災の影響により、今夏の電力使用ピーク時の電力不足が懸念されておりますが、この状況に対応するために、コカ・コーラでは新たに社長直轄のタスクフォースを立ち上げ、事業プロセスのすべての領域において積極的な節電対策の検討を始めております。製造・オフィス・販売のそれぞれの領域において最大限の電力削減を実施してまいります。

■販売面では、とくに自動販売機のエネルギー削減がカギとなりますが、この領域において、コカ・コーラはこれまで10年以上にわたり、「ecoる/E40(エコるイーフォーティー)」や「ecoる/ソーラー」自動販売機に代表される環境配慮型の自動販売機などを独自に開発し設置をすすめるなどして、使用エネルギー効率向上のリーダーとして清涼飲料業界を主導してまいりました。

■私たちはこのような努力を今後もさらに継続し、政府や関係地方自治体、さらには自動販売機設置先事業者等と緊密に協力し、電力削減に取り組むうえでの重要なパートナーとしての役割を果たし、その目標達成に向け、リーダーシップを発揮します。

夏季ピーク時の使用電力を事業活動全体で削減

2011年4月15日

日本のコカ・コーラシステムは業界のリーダーとして、夏季の電力供給不足に対する節電協力として、自主的な使用電力削減を6月から実施いたします。まず自動販売機については、お得意様との緊密な連携を通じて33%の使用電力削減の達成してまいります。工場では、製品の安定供給を確保しながら6月上旬から9月末までの約四か月間、東京電力管内で対前年比25%以上の使用電力削減を達成することをめざします。これらの施策は、東京電力管内にある8つの工場すべてとオフィス約120か所、および自動販売機約25万台を対象とします。自動販売機の施策については、関東4ボトラー社(現コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社※旧利根コカ・コーラボトリング株式会社、旧三国コカ・コーラボトリング株式会社、旧東京コカ・コーラボトリング株式会社、旧コカ・コーラセントラルジャパン株式会社)において、実施に向けた準備を来週から開始します。

【自動販売機】
自動販売機を設置いただいている東京電力管内のお得意先様に対し、具体的な節電アクションをご提案することで、ともに節電を実現してまいります。既に実施している照明の24時間消灯や、ピークカット機能による13時から16時までの全台の冷却運転停止に加え、10時から21時までのピーク時間帯に、3つのグループに分けた自動販売機の冷却運転を輪番で停止いたします。この施策により、10時から21時のピークタイムにおいては、どの時間帯においても必ずコカ・コーラシステムの自販機においては、常に3台に1台が冷却のためのコンプレッサー機能が停止している状態となります(イラスト参照)。そうすることで、夏場に必要な水分補給のための飲料提供を継続しながらも、ピーク時間内における使用電力を33%削減いたします。輪番による冷却運転の停止は6月上旬より順次開始し、9月末まで実施する予定です。

【33%削減プランのイメージ】
4月15日発表の内容から更新(6月2日)

ピークカット時間表

【工場】
東京電力管内の8工場*は、従来から導入を進めてきたコージェネレーションシステムの使用に加え、3つのグループに分け平日に輪番で製造ラインを休止することで、25%以上の使用電力削減を達成いたします。さらにすべての工場において5日連続の生産を行うことから、合算で使用電力を削減しながらも安定した供給を継続いたします。さらに、製造ラインを休止する日にも市場への製品出荷は継続し、夏期の水分補給ニーズにしっかりと応えてまいります。

*8工場:コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社(CCEJP)茨城工場、イトシア株式会社五霞工場、CCEJP埼玉工場、CCEJP岩槻工場、三国アセプティック株式会社 本社工場、CCEJP 多摩工場、CCEJP海老名工場、白州ヘルス飲料株式会社 白州工場

東北電力管内で15%以上の使用電力を削減

2011年6月2日

【東北電力管内】
東北電力管内で自動販売機を設置いただいているお得意先様に対し、具体的な節電アクションをご提案することで、ともに節電を実現してまいります。
ピーク時間帯の9時から20時までの間、3つに分けたグループごとに自動販売機の冷却運転を輪番で停止させます。ただし、被災地域および復興の拠点地域の自動販売機につきましては、被災しているお得意先様も多いことや、ライフラインとしてのニーズがいっそう高まっていることから、輪番での冷却運転停止対象には含みません。
これら対象となる自動販売機での輪番操業により、夏場に必要な水分補給のための飲料提供を継続しながらも、東北電力管内のコカ・コーラ自動販売機全体で、9時から20時までのピーク時間帯における使用電力を15%以上削減いたします。輪番による冷却運転の停止は7月1日より9月9日まで実施いたします。
東北電力管内において、自動販売機を輪番で冷却運転停止することにより、ピーク時の最大使用電力を前年比で15%以上削減いたします。また、東京電力管内の節電策については、新たなピーク時間帯が正式発表されたことを受け、自動販売機の輪番での冷却運転停止時間を「9時から20時」に変更いたします。

【東京電力管内】
4月15日に具体的な節電アクションプランを発表いたしましたが、その後、政府の定めるピーク時間帯が正式に発表されたことに伴い、輪番での冷却運転停止時間を、既に発表済みの「10時から21時」より「9時から20時」に変更いたします。また、実施期間も既に発表済みの「6月上旬から9月末」より「6月上旬から9月22日」に変更いたします。

開栓は少し待ってからゆっくりと!
-自動販売機の冷却運転停止時間延長に関するお願い-

2011年7月4日

東京電力管内、および東北電力管内において、節電のために輪番での冷却運転停止を実施中です。
例年より、自動販売機内の温度が上昇することに伴い、炭酸飲料の取り扱いにご注意願います。
炭酸飲料は、液体の中に炭酸ガス(*)を溶け込ませている飲み物です。
炭酸ガスを液体中に溶け込ませるには、炭酸ガスに圧力をかけて冷やした液体に溶かします。炭酸ガスを強制的に溶け込ませているため、炭酸飲料に振動や衝撃を加えた時や、製品温度が高くなった時には液体中の炭酸ガスが安定して溶けていられなくなります。また、容器を開けた時には液体から炭酸ガスが外に出ようとする力が強く働きます。そのため、容器を開けた時には中の飲料が炭酸ガスとともに外にふき出てしまうことがあります。

ゆっくり開栓を促すイラストとテキスト

炭酸飲料にはこのような性質がありますので、容器を開ける際には中味のふき出しにご注意ください。特にパソコンやゲーム機、携帯電話など、水に弱い精密機器の近くで開ける際は、十分お気をつけください。
開栓は少し待ってから、ゆっくりと開けてお召し上がりいただきますようお願いいたします!

*炭酸ガスについて
食品に使われている炭酸ガスは、食品用としてとくに作られているもので、純度・安全性ともに高いものです。

LED照明付自動販売機の積極導入決定について

2011年9月6日

日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ダニエル・H・セイヤー)と全国5社のボトリング会社等で構成する日本のコカ・コーラシステムは、世界共通の事業指針「Live Positively -世界をプラスにまわそう-」のもと、持続可能な社会の実現に向けた環境取り組みの一環として、2012年度から新規購入する、対応が可能なすべての缶PET自販機について、製品ディスプレイ部の照明にLEDを採用した機種としていくことを決定いたしました。

LED照明は蛍光灯照明に比べ、平均で約70%の節電となります。コカ・コーラシステムは、清涼飲料業界による自主行動計画とも連携し、様々な省エネ性能の向上策と新技術の導入などにより自動販売機の年間消費電力量を過去10年間で約1/3以下に低減してまいりましたが、今回の照明部分の節電により、さらなる消費電力量の削減を目指してまいります。

コカ・コーラシステムは清涼飲料業界の責任あるリーダーとして、これまでもノンフロン自動販売機の導入促進による地球温暖化防止への貢献や、省エネ技術の導入、寄付機能付きや災害支援などに代表される社会貢献型自販機の展開、ソーラーパネル付自動販売機やルーフ緑化自動販売機の導入などに積極的に取り組んでまいりました。これからも自動販売機の環境性能を自主的かつ継続的に改善していくことで、持続可能な社会と共存する自動販売機ビジネスの成長を実現してまいります。

LED点灯自販機に並ぶコカ・コーラ缶とボトル

LED照明を使用したコカ・コーラ自動販売機

-東日本大震災に伴う自動販売機の節電対策解除について-
~ 皆様のご理解、ご協力に感謝いたします ~

2011年9月9日

日本のコカ・コーラシステムは、東京電力および東北電力管内において、震災以降実施しておりました「屋外設置自動販売機の夜間消灯」、並びに、7月から実施してまいりました消費電力ピーク時間帯における「時間帯グループ輪番制による冷却機能の停止」を解除します。 これは、政府の電気事業法第27条の適用に基づく両電力管内における節電要請期間を終了するとの発表を受けて実施するものです。東北電力管内では9月10日より、また東京電力管内では9月23日より、約1ヶ月程度の間に順次通常運転に戻していくことと致しました。
節電期間中の、消費者の皆様のご理解、ご協力に御礼申し上げます。

また、この政府の節電要請期間終了を受け、屋外に設置した自動販売機の照明を再点灯いたします。設置先のお客様のご了解をいただき、LED照明を順次点灯するほか、蛍光灯照明も本数を減らすなどの節電対策を講じながら点灯し、皆様の安全・安心と利便性を提供してまいります。 冬場に関しましても、電力会社や政府の要請に応じた節電対策を臨機応変に検討・対応していく所存ですので、引き続きのご愛顧、ご協力をお願い申し上げます。

自動販売機の冬季節電対策について

2011年10月31日

日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ダニエル・H・セイヤー)と全国5社のボトリング会社等で構成する日本のコカ・コーラシステムは、東日本大震災発生以降、電力事情を鑑み自動販売機をはじめとする電力削減に、自主的に取り組んでまいりました。冬季においても、引き続き電力削減に自主的に取り組んでまいります。

電力の逼迫が予測される東北電力、東京電力、関西電力、および九州電力エリアでは、平成23年12月中旬より平成24年3月までをめどに、コカ・コーラシステムの缶・PETボトル飲料自動販売機(以下、自販機)を対象として、設置先であるお客様のご了解のもと各地域の冬季の電力需要の高まる時間帯において自販機の「コンプレッサー機能の停止による節電対策」を実施いたします。また、屋外に設置されている自販機のうち、LED照明搭載以外のものについては、照明に使う蛍光灯の数を減らして点灯するなどの消費電力削減のための諸対策を検討・実施してまいります。また、屋内設置自販機は引き続き24時間消灯を継続いたします。その他のエリアについては、電力の需給状況を見きわめながら、政府・自治体・電力会社の意向と連動して、必要な時期の適切な対応を検討してまいります。

これまで、コカ・コーラシステムではヒートポンプ(*)を約15万台で導入し、「ecoる/ソーラー」自動販売機や「ルーフ緑化」自動販売機など特に消費電力削減を達成した自販機を導入するなど、自販機における省エネを強く推進してまいりました。また、2012年度から新規購入する、対応が可能なすべての缶PET自販機について、製品ディスプレイ部の照明にLEDを採用した機種としていくことを既に決定しております。コカ・コーラシステムでは、今後も電力不足のための節電に貢献するため、よりいっそうの省エネ自販機の開発・導入を継続してまいります。

(*)ヒートポンプ技術は、エアコンや給湯器で利用されているもので、空気中の熱を吸収し、熱エネルギーとして利用する技術です。ヒートポンプ式自動販売機では、冷却時に発生する排熱も有効利用し、効率的に自動販売機内の加温販売製品を加熱しています。

自動販売機の夏季節電対策について

2012年5月17日

日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ダニエル・H・セイヤー)と全国5社のボトリング会社等で構成する日本のコカ・コーラシステムは、東日本大震災発生以降、不足する電力事情を鑑み自動販売機をはじめとする節電施策を率先して発表し夏季冬季ともに電力削減に継続して積極的に取り組むことで、飲料業界におけるリーダーシップを発揮してまいりました。

今年の夏季においても、コカ・コーラシステムは引き続き電力の削減に積極的に取り組み、電力の需給状況を見きわめながら、政府要請の節電目標を達成するべく協力してまいります。1995年より継続して実施してまいりました、7月~9月の午後1時から4時まで冷却運転を停止する「ピークカット」に加え、節電の協力が必要な地域および期間・時間帯において、設置先のお客様のご理解を得ながら「冷却機能の輪番停止」などの節電対策を実行してまいります。

なお、政府要請の節電目標に基づいた具体的な節電対策が決定しだい、詳細を改めて発表いたします。

これまでも、コカ・コーラシステムでは自動販売機における省エネを強く推進し、継続して開発してまいりました。ヒートポンプを約15万台で導入し、「ecoる/ソーラー」自動販売機や「ルーフ緑化」自動販売機など、特に消費電力削減を達成したコカ・コーラシステム独自の自動販売機を導入しております。また、2012年度からは、新規で購入する対応が可能なすべての缶PET自販機において、製品ディスプレイ部の照明にLEDを採用しております。

また、自動販売機を社会のインフラとして活用いただくことを目的に、飲料の提供にとどまらない、社会的価値の高い機能の開発・導入にも積極的に取り組んでまいりました。2011年12月末現在、約6,800台を導入済みの災害支援自動販売機は、東日本大震災の際に全国で400台以上が稼動し、88,000本以上の飲料を無償提供するとともに、メッセージボードで災害情報を提供いたしました。

コカ・コーラシステムでは、今後も電力不足による節電に貢献するため、よりいっそうの省エネ自動販売機の開発・導入を強化するとともに、社会的価値の高い機能の開発・導入にも積極的に取り組んでまいります。

夏の自動販売機節電具体策について

2012年5月25日

日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ダニエル・H・セイヤー)と全国5社のボトリング会社等で構成する日本のコカ・コーラシステムは、夏季における政府要請の節電目標を達成し全国的な電力の安定供給に貢献するべく、7月2日より9月30日まで、電力使用ピーク時間帯(9時~20時)において、各地域で自主的な自動販売機の消費電力削減に取り組み、本年も清涼飲料業界における節電のリーダーシップを発揮してまいります。
自動販売機においては、1995年より継続して実施しております、7月~9月の13時から16時まで冷却運転を停止する「ピークカット」に加え、7月2日から9月30日まで、9時から20時までの消費電力の「ピーク時間帯」に、6つのグループに分けた自動販売機の冷却運転を輪番で停止いたします。
その結果、夏場に必要な水分補給のための飲料提供を継続し、同時に飲料の温度変化への影響を最低限に抑えながらも、「ピーク時間帯」の消費電力15%*削減をめざします。
対象は沖縄県と東日本大震災の被災地を除く、缶・PET自動販売機約80万台とし、設置先のお客様のご理解を頂戴しながら実施してまいります。
また、コカ・コーラシステムでは自動販売機におけるLED照明の導入を積極的に進めています。2012年から新規に購入する対応が可能なすべての缶・PET自動販売機について、製品ディスプレイ部の照明にLEDを採用した機種を導入しております。なお、昨夏は屋外に設置している自動販売機の夜間照明の消灯を行いましたが、夜間の電力は比較的余裕があること、屋外に設置された自動販売機の明かりが防犯上役立っている、消灯していると買いづらいとのお声を頂戴したことから、夜間照明は点灯させることといたしました。

グループ別ピークカット表

輪番節電チャート

【各電力会社エリアの該当ボトリング会社】
電力会社  政府からの節電要請  該当ボトリング会社
北海道  -7%(計画停電準備あり)  北海道
東北  無し(自主的)  みちのく、仙台、三国
東京  無し(自主的)  利根、三国、東京、コカ・コーラ セントラル ジャパン
中部  -5%  北陸、コカ・コーラ セントラル ジャパン
北陸  -5%  北陸
関西  -15%(計画停電準備あり)  北陸、コカ・コーラウエスト
中国  -5%  コカ・コーラウエスト
四国  -7%(計画停電準備あり)  四国
九州  -10%(計画停電準備あり)  コカ・コーラウエスト、南九州

※現コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社(旧コカ・コーライーストジャパン株式会社、旧コカ・コーラウエスト株式会社)全エリアで、7月2日から9月30日まで実施沖縄電力管内については、カスタマーごとの要請に基づいて自主的に実施いたします。
自動販売機における自主的な節電の取り組みを生活者やカスタマーに広く認知いただけるよう、全国のコカ・コーラシステム共通で、ステッカーを自動販売機に貼るほか、従業員は節電バッジを身に着け活動致します。

節電宣言ステッカーとバッジ

地域別 自動販売機 節電コマーシャル

2012年7月11日

自動販売機の消費電力を削減する取り組みを、わかりやすくお伝えするコマーシャルを、地域色を取り入れて制作、放映しています。
※2012年9月11日にこちらのコマーシャルの放映は終了いたしました。

「ピークシフト自販機」2013年1月より年内25,000台設置

2012年11月19日

日本コカ・コーラ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:ダニエル・H・セイヤー)は、富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)と共同で開発した、夏の日中に冷却用の電力を使わず消費電力を95%削減しながら16時間もの間冷たい製品を提供する「ピークシフト自販機」を、2013年1月から、初年度の目標台数を25,000台とし全国で設置を開始することを発表しました。

コカ・コーラでは1995年から実施している、電力使用がピークとなる7月から9月までの午後1時から4時まで冷却を停止させる「ピークカット」や、2005年から進めている冷媒にフロンを使わないノンフロン自動販売機の導入など、自動販売機における環境対応にいち早く取り組んできました。東日本大震災後は、日中の電力使用の逼迫に対応するため、従来からのピークカットに加え、午前9時から午後8時まで輪番で冷却を止めてきました。電力逼迫に対する持続的な対応として開発した「ピークシフト自販機」では、ピークシフトテクノロジーにより、冷却のための電力使用を、一般的に電力使用が「ピーク」となる日中から、比較的電力に余裕がある夜に「シフト」しています。

市場への本格導入に向け、研究施設での実験に加え7月からの2ヶ月間、猛暑で有名な埼玉県熊谷市、および岐阜県多治見市周辺において各6台ずつ、「ピークシフト自販機」のフィールドテストを実施いたしました。その結果、夜間に冷却し、日中は冷却を停止したままで最長16時間冷たい製品を販売でき、日中の消費電力を95%*削減できることを検証いたしました。この「ピークシフト自販機」は、冷却運転のためのコンプレッサーを長時間停止させることから運転音が発生せず、病院やオフィスのように静けさが求められるロケーションの設置にも適しています。

また、「ピークシフト自販機」では、以下の3つの工夫を施し、ピークシフトテクノロジーを実現させたことによって、補充した常温の製品を冷却するまでに掛かる時間が従来機より約25%*も早くなり、冷たい製品をより早くご提供しやすくなっています。

1つ目の工夫は「全体冷却」、2つ目が「断熱効果向上」、3つ目が「気密性向上」です。従来の自動販売機では、消費電力抑制のため、販売状況に応じて収容製品の一部のみを冷却していたため、冷却を長時間停止すると庫内の温度が少しずつ上昇します。しかし、「ピークシフト自販機」では、比較的電力に余裕がある夜間に収容製品の全量を冷却し保冷機能を高めることで、長時間冷却を停止しても、製品の温度上昇を抑制します。また、従来のウレタン素材に替え、10倍の断熱性能を持つ真空断熱材をより多く採用することで、熱性能を高め外気温の影響を受けにくくしています。さらに、扉の気密性を高める改良を行い、冷気が逃げにくくする工夫を施しました。これらの取り組みにより、政府の節電要請に応えつつ、冷たい製品を提供することが可能になりました。

この「ピークシフト自販機」が省エネに貢献するのは夏だけではありません。「ピークシフト自販機」では、1年のうちで電力消費がピークとなる夏の日中に、コールド製品冷却のための電力ゼロを達成することを目的に断熱性および気密性を高めました。その結果、冬に一部製品を加温する際も、使用するヒーターの消費電力が従来機と比べて20%*少なくなり、冷却に使用する消費電力とあわせても、68%*の消費電力削減となることがわかりました。

デザインは2011年以降コカ・コーラ自動販売機の標準デザインに採用している「3D VIS」をベースとし、「ピークシフト自販機」の前面および側面にはポーラーベアを採用いたしました。ポーラーベアは、1922年にフランスの広告に登場して以来、世界中でのコミュニケーションに登場してきたキャラクターです。日本でも1993年の初登場以来親しまれてきました。近年、地球温暖化の進行により生息数の減少が心配されているポーラーベアが、冷たい製品を想起させることに加え、この「ピークシフト自販機」が地球にも優しいことをイメージさせます。ポーラーベアが持つプラカードのメッセージは約12種類 60パターンあり、「日中の消費電力95%削減」「よく冷えてます」などのほかに、「温暖化が進むと氷が溶けちゃうよ。」「ふむふむ。ピークをシフトしてるってこと?」「省エネさんせい!節電さんせい!」といった、環境メッセージをわかりやすく伝える内容で展開いたします。

2011年の東日本大震災後、日本コカ・コーラは業界に先駆けて、自動販売機における夏期の具体的な輪番による冷却停止の施策を発表し、実行いたしました。2011年冬期にもエリアを広げて節電を実施し、2012年夏には沖縄県を除く全エリアにおいて、輪番による冷却停止による15%の使用電力削減実施を発表し、7月2日より取り組みを実施いたしました。さらに、コカ・コーラでは、新規購入する自動販売機の全台を2011年よりノンフロン化し、2012年以降は缶・PET自動販売機全台にLED照明を搭載しています。

今後も、日本コカ・コーラは社会とともに生きていく企業として、常に社会のニーズを先取りし、応える努力を続けてまいります。

ピークシフト自販機と電力使用ピークシフト表

自動販売機の省エネ大賞受賞について

2013年1月28日

日本コカ・コーラ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:ティム・ブレット)は、コカ・コーラシステムを代表して、平成24年度省エネ大賞「省エネ事例部門 省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。省エネ大賞の授賞式は、1月30日(水)に東京ファッションタウンビルで行われます。

省エネ大賞は、経済産業省後援のもと一般財団法人 省エネルギーセンターが主催し、国内の省エネルギーを推進している事業者及び省エネルギー性に優れた製品又はビジネスモデルを開発した事業者を表彰するものです。特に本年度はピーク電力の抑制・ピークシフト等の節電に貢献のあった事業者も表彰されることとなり、「省エネ事例部門」は工場・事業所等における省エネ活動を推進している事業者が対象となりました。
コカ・コーラは2011年の東日本大震災後に実施した、自動販売機の輪番での冷却停止による電力削減のほか、LED照明の積極導入や、超省エネ自動販売機の開発推進などが評価されての受賞となりました。

省エネ対象受賞マーク

コカ・コーラでは、ピークカット機能やゾーンクーリング、学習省エネ機能やヒートポンプ機能の採用、真空断熱材の使用など長年自動販売機の節電に取り組み、1997年以降約20年で約69%の消費電力を削減してきました。
しかし、東日本大震災により従来とは異なる電力問題が発生しました。新たな課題となった「9時から20時までのピーク時間における消費電力不足」に対応するためには、まったく新しい取り組みの実施が必要となりました。
そこでコカ・コーラは、東日本大震災後間もない2011年4月15日、自動販売機の電力削減プランとしては先進的かつ独創的な輪番での節電プランを発表しました。 ピーク時間に対象地域の自動販売機を3つのグループに分け、輪番で冷却を停止することで、製品の温度を冷たく保ちながら、電力ピーク時間帯の消費電力を約33%*1削減する、新たな節電対策でした。このアイディアを実行するために、節電のための機器の改善や開発を行い、リーフレット等のツールを作成することで社員の理解促進を図り、さらに設置先のお客様のご理解を頂くことにより短期間で節電対策を確実に実行しました。その結果、電力不足が懸念された2011年夏、政府目標を上回る約33%*2の電力削減を達成いたしました。

それ以降、2012年夏期もエリアを全国に広げ継続実施し輪番での節電活動や、LED照明の積極導入や超省エネ自動販売機の開発を積極的に行ったことも評価され、この度の受賞となりました。

今後もコカ・コーラは、自動販売機においても常に社会のニーズをいち早く受け止め、対応する活動を開発・実施することで、社会とともに生きる企業としての責任を果たしてまいります。

*1 東京電力管内では33%、東北電力管内では27%の節電を達成
*2 沖縄県を除く

コカ・コーラシステム自動販売機 輪番冷却運転停止チャート (33%削減パターン)
3つのグループに分け、9時から20時までのピーク時間に3分の1台ずつ冷却を停止

ピークカット時間表

自動販売機の夏季節電対策について

2013年5月7日

日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ティム・ブレット)と全国5社のボトリング会社等で構成する日本のコカ・コーラシステムは、東日本大震災発生以降、不足する電力事情を鑑み自動販売機をはじめとする節電施策を率先して発表し夏季冬季ともに電力削減に継続して積極的に取り組んでまいりました。飲料業界においてリーダーシップを発揮するとともに、その積極的な節電への取り組みは社会からも高く評価され、平成24年度省エネ大賞「省エネ事例部門 省エネルギーセンター会長賞」を受賞いたしました。

今年の夏季においても、コカ・コーラシステムは引き続き電力の需給状況を見きわめながら電力の削減に積極的に取り組むことで、国内での安定した電力消費に協力し地域に貢献してまいります。1995年より継続して実施してまいりました、7月~9月の午後1時から4時まで冷却運転を停止する「ピークカット」に加え、節電の協力が必要な地域および期間・時間帯において、設置先のお客様のご理解を得ながら「冷却機能の輪番停止」などの自主的な節電対策を実行してまいります。

これまでも、コカ・コーラシステムでは自動販売機における省エネを強く推進し、継続して開発してまいりました。1995年に「ピークカット」を導入、ヒートポンプを約27万5千台で導入し、「ecoる/ソーラー」自動販売機や「ルーフ緑化」自動販売機など、特に消費電力を削減したコカ・コーラシステム独自の自動販売機を導入してきました。また、2012年度からは、新規で購入する対応が可能なすべての缶PET自販機において、製品ディスプレイ部の照明にLEDを採用しております。さらに、コカ・コーラは輪番での冷却停止に加え、震災以降不足しがちなピーク時の電力削減に持続的に貢献する自動販売機として、日中最大16時間冷却を停止し95%も電力を削減しながら冷たい製品を提供できる「ピークシフト自販機」を開発し、2013年1月より全国で積極的な設置を推進しています。

また、11万台以上でご利用いただける電子マネーの導入や、募金が出来る自動販売機など、社会のインフラとして活用いただくことにも積極的に取り組んでまいりました。東日本大震災の際に全国で400台以上が稼動し、88,000本以上の飲料を無償提供するとともにメッセージボードで災害情報を提供した、災害対応自動販売機は2012年12月末現在、全国に約8,000台を導入済みです。

今後もコカ・コーラは、自動販売機においても常に社会のニーズをいち早く受け止め、対応する活動を開発・実施することで、社会とともに生きる企業としての責任を果たしてまいります。

ピークシフト自販機と省エネ大賞受賞マーク

今夏も輪番の冷却停止継続で15%節電

2013年5月23日

日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ティム・ブレット)と全国5社のボトリング会社等で構成する日本のコカ・コーラシステムは、2013年7月1日より9月30日まで、電力使用ピーク時間帯(9時~20時)において、自動販売機の自主的な輪番での冷却停止を実施することで15%*の電力削減を実施し、国内での安定した電力消費に協力してまいりました。

コカ・コーラの自動販売機では従来より、7月~9月の13時から16時まで冷却運転を停止する「ピークカット」を行ってきました。それに加え、2011年の震災以降の電力不足問題への対応として7月1日から9月30日まで、9時から20時までの消費電力の「ピーク時間帯」に、グループに分けた自動販売機の冷却運転を輪番で停止する取り組みを行ってまいりました。今夏も6つのグループに分けた自動販売機の冷却運転を輪番で停止し、15%の電力削減を実施いたしました。

その結果、夏場に必要な水分補給のための飲料提供を継続し、同時に飲料の温度変化への影響を最低限に抑えながらも、「ピーク時間帯」の消費電力の削減に貢献してまいります。対象は沖縄県を除く、缶・PET自動販売機約80万台とし、設置先のお客様のご理解を頂戴しながら実施いたしました。

グループ別ピークカット表

輪番節電チャート

これまでも、コカ・コーラシステムでは自動販売機における省エネを強く推進し、継続して開発してまいりました。
1995年に「ピークカット」を導入、ヒートポンプを約27万5千台で導入し、「ecoる/ソーラー」自動販売機や「ルーフ緑化」自動販売機など、消費電力を削減したコカ・コーラシステム独自の自動販売機を導入してきました。特に東日本大震災発生以降は、不足する電力事情を鑑み自動販売機での独自の節電施策を率先して発表し、夏季冬季ともに電力削減に継続して積極的に取り組んでまいりました。自動販売機におけるLED照明の導入も積極的に進めており、2012年度からは、新規で購入する対応が可能なすべての缶PET自販機において、製品ディスプレイ部の照明にLEDを採用しております。飲料業界においてリーダーシップを発揮するとともに、その積極的な節電への取り組みは社会からも高く評価され、平成24年度省エネ大賞「省エネ事例部門 省エネルギーセンター会長賞」を受賞いたしました。
さらには、震災以降不足しがちなピーク時の電力削減に持続的に貢献する自動販売機として開発した、日中最大16時間冷却を停止し95%も電力を削減しながら冷たい製品を提供できる「ピークシフト自販機」の設置を2013年1月より開始しており、今後も積極的に設置を促進してまいります。

*2010年夏季の最大使用電力との比較による

【各電力会社エリアの該当ボトリング会社】
電力会社  該当ボトリング会社
北海道  北海道
東北  みちのく、仙台、コカ・コーライーストジャパン(三国)
東京  コカ・コーライーストジャパン(利根、三国、東京、コカ・コーラ セントラル ジャパン)
中部  北陸、コカ・コーライーストジャパン(コカ・コーラ セントラル ジャパン)
北陸  北陸
関西  北陸、コカ・コーラウエスト
中国  コカ・コーラウエスト
四国  四国
九州  コカ・コーラウエストグループ(コカ・コーラウエスト、南九州)
※現コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社(旧コカ・コーライーストジャパン株式会社、旧コカ・コーラウエスト株式会社)
全エリアで、7月1日から9月30日まで実施
沖縄電力管内については、カスタマーごとの要請に基づいて自主的に実施いたします。

節電中マークを付ける人、ピークシフト自販機、省エネ大賞受賞マーク